2025年の税制改正~103万円の壁改正その2~
2025年の税制改正について、簡単に説明いたします。
今回は103万円の壁の改正のうち
19歳以上23歳未満の扶養親族についてです。
特定扶養親族の壁は150万円へ
特定扶養家族と呼ばれる19歳以上から23歳未満の場合、123万円の壁は150万円まで上がります。
さらに150万円を超えても188万円まで控除を受けることができます。
19歳から23歳というのは、大学等に通うため、家庭における経済的負担が大きいための配慮となります。
しかしながら、扶養親族の収入が150万円でも188万円でも同じ控除額ではなく
段階的に引き下げていく制度になります。
たとえば、150万円の場合、控除額は63万円ですが
188万円の場合、控除額は3万円となります。
似たような制度があります。
それは、配偶者特別控除です。
配偶者特別控除も配偶者の年収が上がるにつれて控除額が下がります。
こういった特別控除が増えていくことにより
日本の税制はますます複雑になることを危惧している
というのが、正直な感想となります。
